クリスチャン・ポーター法務長官、名乗り上げ否定する

自殺した女性の「30年前に現大臣に強姦された」

 2020年に自殺した女性が生前に、「1988年に現在連邦閣僚を務めている男性に強姦された」と主張していた事件が広く知れ渡り、3月3日、遂にクリスチャン・ポーター連邦法務長官が、「名指されているのは自分だと思うが、強姦したという事実はない」と否定した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 また、「法務長官辞任」を求める声に対しては、「一方的な申し立てだけで辞職しなければならないのなら、法の原則も何の意味もなくなる」とこれも拒否した。

 さらに、「このような非難を受けて、心理的な重圧から気持ちを回復するため、しばらく職を休む」と発表した。

 女性はかねてから友人らに「強姦された」と語っており、2020年2月には警察にも訴えていた。女性はアデレード居住で、強姦事件が起きたとされるのがシドニーだったことでNSW州警察とSA州警察の双方が動いていたが、女性が6月に自殺したため、強姦事件の捜査は中断された。さらに、2021年3月2日になってNSW州警察は捜査を打ち切ると発表している。

 女性の訴えが公表されたのは、女性の匿名の友人がペニー・ウォン連邦労働党上院議員とセーラ・ハンソン=ヤング緑の党上院議員に女性の被害申し立てを詳述した手紙を送り、両議員がスコット・モリソン連邦首相似も手紙を照会したことからで、モリソン首相は、「加害者とされる閣僚に事情を聞いたが閣僚は強姦の事実を否定している」と発表していた。

 3日の記者会見でポーター法務長官は、「私は被害者と寝たことはない。それに類するようなことが起きたこともない。しかし、その女性を批判したり、反論したり、尋問したりすることはできない。その気の毒な女性の家族のためにもそういうことはできない」と述べている。

 ポーター法務長官は、パースで45分間の記者会見で事実無根を主張したが、労働党と緑の党はあくまでも事実関係の調査を要求しており、モリソン保守連合政府との対決になることも考えられる。

 一方、SA州のデビッド・ウィットル検視官は、「メディアの報道から、女性の死に関するSA州警察の捜査は不十分だったと考えられる。私が満足できるまで女性の死にまつわる事実関係が突き止められた後に事件調査が必要かどうかを判断する」と述べている。

 記者会見でポーター法務長官は、「私が17歳の時、被害女性(当時16歳)と顔を合わせたのはシドニーでの弁論大会だった。明るく、幸せそうな人物だったことをおぼえている」と語っている。
■ソース
‘No rule of law left’: Christian Porter won’t stand down after rape claim

    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

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