ベレジクリアンNSW州政権、大臣が腐敗疑惑で辞任

腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)の追及近づき

 グラディス・ベレジクリアン保守連合NSW州政権は、シドニー都市圏ドラモイン選出のジョン・シドチ・スポーツ大臣が正式に大臣辞表を提出した。ベレジクリアン州政権はいくつかの腐敗容疑や助成金交付で選挙での利益誘導を図った疑惑などが持ち上がっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 シドチ自由党州議会下院議員は、腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)の追及を受けており、事実上1年半前からスポーツ大臣の職から降ろされていた。

 ベレジクリアン州首相自身、男女関係のあったワガワガ選出自由党議員が腐敗で処罰を受ける前に辞任しており、また、選挙前に地方自治体への助成金を保守連合地盤に偏った配分をしたり、その裁可書類を廃棄するなどの腐敗疑惑が持ち上がっていた。

 ICACのこれまでのシドチ大臣追及は予備調査であり、3月3日には、「ドラモイン選出下院議員が、ファイブ・ドック地区の複数の地区ブロックの開発認可とゾーン変更に関して、他の一人または複数の人物に、不誠実に、または偏った態度で職務を遂行するよう、不正な影響を与えた疑い」について、4週間の公聴会を開くと発表している。

 スポーツ大臣職にはシドチ氏に対するICACの判断が出るまで、同職を兼任代理してきたジェフ・リー技能担当大臣が兼任を続けることになっていたが、事態の展開でベレジクリアン州首相は内閣改造か、他の大臣にスポーツ大臣を与えなければならなくなっている。

 ICACでは、上記の容疑の他にも、「シドチ議員が、議員を拘束する諸法制に違反して金銭的利害の申告を怠り、議員に与えられた州民の信頼を裏切った容疑」を審理することになっている。

 シドチ氏は、ファイブ・ドック地区のメトロ鉄道建設が予定されている付近に不動産を所有しているが申告から漏れていた。

 州議会野党労働党のジョディ・マッケイ党首は2019年9月26日にICACにシドチ氏に対する疑惑を照会し、数日後にピーター・ホールICAC委員長が、マッケイ党首に宛ててシドチ氏に対する予備調査を始めたことを通知している。
■ソース
John Sidoti resigns from cabinet after ICAC launches public hearing

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