謎深まるドーバー・ハイツ詐欺容疑女性失踪事件

漂着した人体は行方不明の男性と判明

 親戚や友人から、「投資運用する」と称して巨額の金を預かり、贅沢な生活に費やしていたシドニー東郊ドーバー・ハイツの女性が失踪したのは11月12日、2月下旬にシドニーから450km南のバーンダ・ビーチに漂着していたスポーツ靴と靴に残っていた腐敗した足が失踪女性のDNAと一致した。しかし、それ以降の事態の展開はますます失踪事件の謎を深めるばかりと伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 3月3日には、NSW州警察のダイバーが、詐欺容疑女性、メリッサ・キャディック(49)が入水した可能性のあるドーバー・ハイツの崖下の海で海底の捜査を準備したが、波が荒く、この日の捜査を諦めている。

 また、2月24日にシドニーから250km南のモリムック・ビーチで発見された人体上半身は、2月にシドニー都市圏西部で失踪していた男性、ケネス・クリースさんの遺体と判明している。また、その周辺で発見された骨もほとんどが動物の骨と判明している。

 また、バーンダ・ビーチで発見されたスポーツ靴に残っていた腐敗した足がその様子からそれほど長く水に浸かっていたものではないと言われている。

 さらに謎を深めているのは、キャディックの息子が、「11月12日の午前5時過ぎに玄関のドアが閉まる音を聞いたので母がジョギングに出かけたものと考えた」と証言しているのに対して、周辺のCCTVにキャディックの姿が映っていないことで、警察ではキャディックが自宅を出てまっすぐ崖に行き、海に入った可能性も考えて付近の海底に遺留品の捜索を予定している。

 その他にも、腐敗した足は比較的最近になって海に落ちたこともありえるため、警察では、キャディックは失踪後も何週間かどこかで生きていた可能性も追求している。

 2020年11月11日、被害者の訴えから、キャディックが数十人の被害者から総額2,000万ドルをだまし取っていた疑いが持ち上がり、また無資格で「投資代行活動」をしていたことなどから、企業活動を規制する豪州証券投資委員会(ASIC)がキャディック宅を家宅捜索し、書類、コンピュータなどからファッション、宝飾品まで押収しており、その翌日にキャディックは失踪している。

 キャディックの銀行口座には$5,600しか残されておらず、ASICは被害者に返す金として抑えている。
■ソース
Police suspend search for Melissa Caddick’s remains in water close to her Sydney home

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