接種率上がれば自宅隔離も選択肢に

ウイルス漏洩事故も多いホテル隔離避け

 海外からの渡航者、帰国者をコロナウイルス潜伏期間をカバーする14日間ホテル隔離制度はしばしばコロナウイルスが市中に漏れ出る事故が起きており、完璧とはいえない。そのため、専門家からは、今後、ワクチン接種率が向上すればホテル隔離から自宅隔離に切り替えてもいいのではないかとの意見が出ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2020年3月以来、海外からの帰国者は211,000人を超えており、全員がホテル隔離を体験している。しかし、QLD、VIC、NSW、WA各州ではホテル隔離者の違反行為や不注意の事故でコロナウイルスが市中に漏れ出る事故が何度も起き、地域的なクラスターが発生している。ただ、いずれも何週間かで終結しており、際限なく広がる事態は避けられている。

 全国閣僚会議では、海外からの帰国者や渡航者がコロナウイルスを市中にばらまくことを防ぐためにはホテル隔離が最善としている。

 しかし、帰国を希望する海外残留オーストラリア人がさらに増えるにつれて、ホテル隔離だけでなく、2週間の自宅隔離も認めてはどうかという声が挙がっている。

 2020年にVIC州でジェニファ・コート委員長の率いるホテル隔離問題調査委員会が、「個人の条件によってホテル隔離と自宅隔離を併用してもいいのではないか」との中間報告を出している。

 ただし、報告書は、「自宅隔離は、低リスク国と認定された国からの帰国者などリスクが低いと認められる場合に限り、低リスクの帰国者が高リスクの帰国者と同じホテルで2週間の隔離を続けた場合にはむしろ隔離ホテルで感染するリスクが高まることになる」と述べている。

 さらに、「また、ホテル隔離者を減らすことで隔離作業に必要な人員を減らすことができ、それもまた感染のリスクを引き下げることになる」と述べている。

 疫学者は、「ワクチンは万全ではないが、低リスク国からの帰国者や渡航者が接種を受けていれば、人に感染するリスクはかなり下がり、自宅隔離で済むようにできるのではないか」と語っている。
■ソース
Hotel COVID-19 quarantine is not foolproof, so is it time to reconsider home quarantine for returned travellers?

    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

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