連邦政府のワクチン接種プログラムは2か月遅れ

NSW州が助け船で「大規模接種実施センター

 連邦政府がニューズ・コープ社のメディアに情報を流し、「NSW、QLD両州が納入されたワクチンを貯め込み、予防接種実施施設に送っていない」と新聞に掲載させたのに対して、両州政府が連邦に反論するという事態になっているが、連邦政府自身の報告書で連邦政府のワクチン接種プログラムが2か月遅れていることが明らかにされた。そのため、NSW州政府が連邦政府直営の接種場の代わりに州独自に接種活動を拡大する考えを明らかにしている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 連邦政府の報告書は特に高齢者介護施設のワクチン接種活動が5月末までに終わらない見こみとしている。

 一方、スコット・モリソン連邦政府が遅れを認め、NSW州の協力申し出を受け入れて以来、NSW州政府が接種施設拡大計画を進めてきて、今週新たに36箇所を接種実施箇所として追加した。大規模接種センターとしてダーリング・ハーバーの国際会議センター(ICC)も候補に挙がっている。

 4月3日、NSW州保健局広報担当官は、大規模なワクチン接種活動の準備をしてきたが、後は連邦政府がNSW州の協力を受け入れ、ワクチンを適正に供給してくれることだけだ」と語っている。

 NSW州は当初からすでに79箇所のワクチン接種実施施設を発表している。

 2月25日、連邦政府のグレッグ・ハント保健相は、「1a段階の接種プロジェクトは6週間で終わる。アストラゼネカ・ワクチン供給量が増えてくれば接種のペースも上がる」と主張していたが、現実には控えめな予定さえ達成できず、高齢者介護施設の入居者と職員約70万人の接種活動が遅れ遅れになっていることから、連邦政府は2週間前に各州・準州に協力を求める宣伝をしていた。

 連邦政府は、民間市場の力を借りるべく入札広告を出し、4月30日締め切りとなっている。民間企業の作業として挙げられているのは、接種作業訓練を受けた労働力、在庫管理、接種予約管理、冷蔵保管とセキュリティなど、ワクチン接種活動に伴う全般役務となっており、予防接種実施GPの数も当初の1,000箇所から4,000箇所に大きく広がる見こみになっている。

 モリソン連邦政府の接種計画では4月1日までに400万人に接種する予定だったが、現実には大きく下回り、67万人にとどまっている。また、高齢者施設、障害者施設の入居者19万人の約半数しか接種を達成できておらず、一方、31万8,000人の施設職員については接種済みの人数さえつかめていない。
■ソース
NSW eyes mass vaccination hubs as federal documents show phase 1a two months late

    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

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