政府、50歳未満にはファイザー・ワクチンを推奨

アストラゼネカ・ワクチンで中年以下の血栓警戒

 アストラゼネカ・ワクチン接種後に血栓症を発症したというケースがヨーロッパで広まり、10を超える国が同ワクチン接種を中止するなどの報道が続いていたが、オーストラリアでもメルボルン都市圏で40代の男性が重篤な血栓症でICUでの治療を受けている。事態を重く見た連邦政府は、4月8日には、「50歳未満の国民にはファイザー・ワクチンを接種するよう勧める」と発表している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 4月8日、アストラゼネカ・ワクチンと血栓の因果関係について、国内医学専門家パネルのAustralian Technical Advisory Group on Immunisation(ATAGI)が長時間にわたる討議の結果、この判断を下した。

 アストラゼネカ・ワクチン接種後何日か経て血栓が出るというケースは非常にまれであり、ワクチンを打たなくても血栓を発症する率は十分に高いが、ワクチンで血栓が発生することも考えられるため、この措置となった。

 しかし、この決定により、国内のワクチン配分を大幅に変更せざるを得ないため、これまでの接種プログラムはご破算になる可能性もある。

 スコット・モリソン連邦首相は、「医学専門家パネルの勧告は、50歳未満にアストラゼネカ・ワクチンを使ってはならないということではない。これは命令でも指示でもない。あくまでも最大限の用心ということだ。現在の接種プログラムにどういう影響があるのかまだ分からない。これから週末にかけて、プログラムをどう調整するか検討することになる」と語っている。

 連邦のポール・ケリー主席医務官は、「会合では、非常にまれだが深刻な血栓症の問題が話し合われた。海外の事例を参考にして、国内的にどういう状況になるかを考えた」と語っている。

 さらに、「この接種後に血栓を発症する事例は非常にまれだが、死亡率が25%にもなるため深刻に考えなければならない」と語っている。

 ATAGIは3つの勧告を出しており、まず、アストラゼネカ・ワクチンはなるべく50歳以上の成人に接種すること。また、同ワクチンを50歳未満の成人に接種するのは接種の利益がはっきりとリスクを上回る場合に限ること。さらに、50歳未満で既に1回目のアストラゼネカ・ワクチン接種を受けている者は2回目も安全なので安心して同ワクチンを受けることとしている。

 ケリー教授は、「アストラゼネカ・ワクチンと血栓症の間の因果関係を示すデータはあくまでもまだ中間データに過ぎない」と強調している。
■ソース
AstraZeneca blood clot cases force major vaccine shake-up; Pfizer now preferred for under-50s

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