連邦保守連合政権、大臣特権で省職員勧告を退ける

助成金交付先の選挙区利益誘導を機密事項に

 保守連合連邦政権の閣僚が、省職員の勧告を退け、何百万ドルもの助成金交付先を大臣特権で決めた上にその事実を機密事項にしていたことが明るみに出された。

 5月27日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 これまでも保守連合の連邦政権やNSW州政権でスポーツ振興助成金や地方自治体振興助成金が自治体などの応募書類の選考で省職員が決めた交付先リストを退け、大臣が大臣特権で保守連合議員選出区や伯仲区に利益誘導で交付を決めた疑惑が何度か持ち上がっていた。

 ケイティ・ギャラガー労働党議員が議会で明らかにしたもので、2020年保守連合連邦政権の閣僚は省職員の勧告を退けること60回近くに及んでおり、その決定が機密にされていた。

 スポーツ振興助成金では省職員が選定した交付先リストをブリジット・マッケンジー・スポーツ大臣が独断で無視し、選挙戦に向けて大幅に保守連合地盤や伯仲選挙区に交付金をばらまいた。そのため、マッケンジー議員は大臣を辞めざるを得なくなった。その事件の後、「大臣が省官僚の勧告から外れた決定をした場合や自分の選挙区に交付する場合には申告しなければならない」規則が導入された。

 マイケル・マコーマック連邦副首相の場合、省職員の勧告を退けること49回に昇っており、マコーマック副首相は、「省職員がBuilding Better Regions Fund (BBRF)交付先を勧告しなかった。また、受給資格のないプロジェクトには交付していない」と発言している。

 質問に立ったギャラガー議員は、「労働党が分析したところ、Safer Communities FundとBBRFでウッド大臣が交付を決めたところはほとんどすべて保守連合選出選挙区だった」と発言、マコーマック副首相の説明に対して、「オーストラリアは省職員が政府の助成金交付先を大臣に提出せず、しかも大臣の決定に反対もしないような社会だというわけですか。まことにうるわしい」と発言している。

 また、BBRF交付先を決めた文書は「閣議で諮られた」ことを理由に大幅に抹消されており、ティム・エアーズ労働党議員は、(マッケンジー議員の)選挙区の与野党得票率で交付金配布を色分けしたカラー・コーデッド・リストから、最近は真っ黒に塗りつぶすようにスタイルが変わったわけだ。真実をごまかすために次はどんな手口を考え出すのか?」と揶揄している。

 交付決定申告の規則は与党保守連合が少数議席になっている連邦議会上院で決められた。
■ソース
Ministers going against departmental advice in allocating millions in grants

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