NSW州政府も連邦運営の隔離施設建設要求

度重なるホテル隔離からのウイルス・クラスター災害

 先にQLD州がトゥーンバ市付近のコロナウイルス隔離施設建設計画を連邦政府に提出したが、スコット・モリソン連邦首相が、「細部が問題」と回答し、これに対してQLD州政府は、「計画書を読めば細部も分かっていたはず」と反論した。さらに、VIC州政府が、「出入国管理は連邦政府の管轄、海外から渡航者・帰国者の隔離は連邦政府が責任を持つべき」として、メルボルン郊外にホテルに代わる隔離施設建設の青写真を発表した。これに対してピーター・ダットン国防相は現下に否定していたが、スコット・モリソン連邦首相は柔軟な姿勢を示した。

 6月6日付ABC放送(電子版)が、NSW州政府も連邦政府出資の隔離施設建設提案書を発表したと伝えている。

 連邦政府はVIC州政府との間に、メルボルン国際空港からも近い地域に500床の隔離施設を建設することで合意ができており、NSW州でもドミニク・ペロテット財相が、「州運営のホテル隔離施設は優れた実績があるが、それとは別個の隔離施設があればさらに有益だ。過去12か月間、コロナウイルス対策で我が国は好成績をおさめてきたが、これからの12か月は同じままでは済まされない。今後、渡航者、帰国者の増加に対応できるようさらに展開していかなければならない」と語っており、国境閉鎖緩和などを視野に収めた発言をしている。

 一方、連邦政府はVIC州との協定で、「隔離施設は空港に近いこと。また、主要病院に1時間以内の距離にあること」を隔離施設建設用地の条件にしている。

 NSW州では、コロナウイルス市中感染ゼロを続けているが、6月5日午後8時までの24時間にホテル隔離中の海外渡航者、帰国者から5人の陽性者を出しており、これまでどの州でも新陽性者はすべてホテル隔離中の渡航者・帰国者から漏れ出したウイルス感染が市中に広がっている。しかし、連邦政府は2022年内を国境閉鎖緩和の時期と考えており、ホテル隔離に代わるしっかりしたセキュリティの隔離施設が望まれていた。

 NSW州議会野党労働党のクリス・ミンズ新党首は、「連邦運営の専用隔離施設をというNSW州政府の提案を支持する。労働党は道理にかなった対策であればたとえ政治的に対立する政党の提案であっても支持する。また、将来的に500床では不足するというグラディス・ベレジクリアン州政府の考えも支持する」と語っている。
■ソース
NSW government to lodge proposal for federally-funded quarantine

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