バージン・オーストラリア、国際線全フライトを運休

コロナウイルス・パンデミックで海外渡航需要激減

 バージン・オーストラリア社はコロナウイルスが世界的に蔓延するパンデミックになり、各国が国境入国を制限する措置に出たため、国際線全線のフライトを運休すると発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同社は3月30日から6月14日まで国際線のフライトを停止し、国内線も半分を削減する。同社は3月18日付でこの決定をASXに提出した。

 同社のポール・スカラCEOは、「世界の民間航空業界は未曾有の事態に入った。旅客の需要とオーストラリア国民の福利の保護とのバランスを考慮しつつ、責任ある経営を続けていくためにはかなり思い切った行動が求められる」と述べている。

 3月29日まで、同社は国際線フライトの本数を減らしながらも、帰国する海外在留豪人と在豪外国人の輸送を行うため、連邦政府に協力すると発表している。

 また、同社は社員の整理解雇を避けるため、有給休暇の消化、無給休暇、配転などを実施するが、やむを得ず、整理解雇があり得るとしている。同社は年間3億4,900万ドルの損失を縮小するため、2019年8月に750人の削減を発表している。

 民間航空業界専門家のニール・ハンスフォード氏は、「連邦政府が大手航空会社に課している料金などの免除を含む経済刺激策を発表しているが、ローンについては約束しておらず、同社がこの危機を乗り越えられるかどうかは分からない。航空会社の営業経費の80%は固定しており、免除される料金などはもともと変動的なものだが、賃金は固定しており、整理解雇も金がかかるものだ」としている。

 また、「バージン社は中国、シンガポール、アブダビなどの航空会社が所有しており、オーストラリア企業でもないのにオーストラリア政府が補助するのはおかしい。海外所有企業に補助金を与えるより、その企業のオーストラリア人社員に手当を支払う方がはるかに安上がりだ」と指摘している。
■ソース
Virgin Australia grounds international fleet amid coronavirus pandemic

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