失業率、数字の上では下がったけれど

パートタイム増え、求職者の見通し改善せず

 9月17日、豪統計局(ABS)は失業率などの数字を発表した。数字の上では111,000人の雇用が創出され、失業率は下がっているが、パートタイム雇用が増えており、また、求職者にとっては就職難は依然変わっておらず、JobKeepers、JobSeekersなどの援助制度が縮小されていくことに不安を感じている人は多い。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ABSの公式失業率は2020年7月の7.5%から8月には6.8%に下がっている。ただし、希望する勤務時間数を与えられていない不完全雇用率は11.2%と依然変わっていない。

 また、全労働者の総労働時間は8月には1.6%増えているが、2019年8月比較では5.1%減っている。

 VIC州はメルボルン都市圏がステージ4の規制で完全ロックダウン、同州のその他の地域はステージ3の規制に入り、8月には国内で唯一雇用減の起きた州になっている。

 また、コロナウイルス蔓延対策のJobSeeker支給増額は9月末近くには$300の減額で2週間ごとに$815.70になり、2021年1月1日からはコロナウイルス蔓延前の週$282.85になる。さらに、家賃やローンの据え置きもなくなるため、国民生活も国民経済も大きな打撃を受けることをエコノミストも指摘している。

 ABSのビョルン・ジャービス労働統計主任は、「VIC州では労働時間が4.8%低下しているが、その他の州・準州では1.8%増えている。そればかりでなく、VIC州では雇用が42,400人減っており、失業率は7.1%に増えている。

 ただし、2020年3月のコロナウイルスの第一波時にはVIC州の雇用減少は小さかったが第二波で大きく雇用減少した。また、現在も失業率がもっとも高いのはSA州の7.9%となっている。逆に失業率がもっとも低いのはACTとNTで4.3%に留まっている。

 また、QLD州はコロナウイルス患者数は小さいものの、失業率は7.5%と国内第2位につけている。

 ジョッシュ・フライデンバーグ連邦財相は、「今日の数字は私達が予想したよりもはるかにいい数字だ。年末には10%になるものと予想していたが、修正する必要がある」と語っている。
■ソース
Unemployment rate falls but job seekers say finding work is still ‘really hard’

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る