ブッシュファイア被災者の間で「救済金」遅れに不満

NSW州閣僚、慈善団体を「浄財小出し」と批判

 ブッシュファイア被災地では、救済金の支給をめぐって煩瑣な手続きや支給の遅さで被災者の間に不満が募っており、NSW州政府閣僚からは赤十字、セント・ビンセント・ド・ポール、救世軍などの慈善団体に対して、社会から寄せられた浄財を小出しにしており、将来のために貯め込んでいるとの批判が出されている。慈善団体側はこれに反論している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 1月23日にはアンドルー・コンスタンス運輸相が批判の声を挙げていたが、その後、デビッド・エリオット緊急対策担当相、ジョン・バリラロ副首相も3団体批判を始めた。ただし、エリオット、バリラロ両大臣はブッシュファイアのさなかに休暇でイギリスやフランスに渡っており、自分達自身が批判を受けている。

 被災地では被災者は一日も早く生活を建て直すための資金を必要としており、一方、募金は何百万ドルにも上っている。しかし、被災者には日常の生活をまかなう程度の額しか支給されていない。

 バリラロ副首相は、「赤十字などが、将来の危機や緊急事態に備えて集まった金の一部を蓄えに回していると伝えられているが、寄金した人々の考えはそうではないだろう。寄せられた金を全て被災者に渡すべきだ」と語っている。

 また、エリオット緊急対策担当大臣は、市民にさらに寄金することを呼びかけているが、団体をよく調べて寄金するようにと注意を促している。また、「伝統のある団体は評価も高いので、このことで寄金団体を変えない方がいいが、慈善団体に対しては、どうか自分達の名前を汚さないようにしてもらいたい。浄財を差し出した人々の気持ちを汲んでそれに応じた配分を考えてもらいたい」と語っている。

 NSW赤十字は募金は1億1,500万ドルに達しており、そのうち3,000万ドルはすでに緊急救済交付金として支給した。残りの金額を長期的復興対策に充てるため、諮問パネルを設立した。銀行預金の利息はすべて寄金に加算されている。毎日100万ドル程度を支給しており、必要に応じて支給を続ける。今後も長期的に支給が必要になることが予想される」と反論している。

 また、ソーシャル・メディアを通じて、「これまでに690万ドルを支給済みで、今後3年間のコミュニティ復興支援として1,800万ドルを計上、また、6,100万ドルを短期長期の支援金として計上している」と述べている。
■ソース
Bushfire anger intensifies as NSW Ministers claim charities stockpiling cash meant for victims

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る