保守連合、女子スポーツ振興助成金を不正流用か

接戦選挙区の水泳プール建設に$1億5,000万

 ブリジット・マッケンジー前スポーツ大臣がスポーツ振興助成金交付団体選定に独立機関のスポーツ・オーストラリアの決定を大臣権限で覆し、接戦選挙区などで保守連合に有利になるように配分していた事件は、首相内閣府事務次官の調査報告書で、マッケンジー大臣が数日前に加入したクラブに助成金が交付されておりながらメンバーシップを届け出なかったという小さな違反が指摘され、マッケンジー氏が農相を辞任するだけで済まされる気配になっている。しかし、ABC放送の調べで、スポーツ助成金不正流用はそれにとどまらず、女子スポーツ振興助成名目の予算1億5,000万ドルが接戦選挙区の水泳プール建設に充てられていたことが明らかになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 このプール建設流用の資金配分に対しては、規則も何もなく、保守連合政権の好きなように決められていたとしている。

 2019年5月選挙直前、スコット・モリソン連邦首相は、1億5,000万ドルを女子更衣室、水泳プールなどの建設助成金プログラムの予算に充てると発表し、該当するスポーツ団体の助成金交付申請を募ることとして、モリソン首相がガイドライン編成を約束していたが、遂にガイドラインは公表されず、また、交付金申請の一般募集も行われないまま、自由党議員選出選挙区が40%の予算を受けた。また、助成金交付を受けたスポーツ団体の中には地元紙で報道されるまで政府から助成金を受けることを知らなかったという珍事も起きている。

 1億5,000万ドルの女子更衣施設・水辺安全ストリーム(FFWSS)助成金総額はマッケンジー大臣が失脚することになったプログラムよりも大きな額であり、しかも、保守連合接戦選挙区に偏る配分になっていた。

 さらに、モリソン首相やマッケンジー・スポーツ大臣は、「女子のスポーツ参加促進」を謳っていたが、現実には予算のほとんどが保守連合選出11選挙区の水泳プール建設に充てられいる。また、6,000万ドル、プログラム総額の40%がたった2つの厳しい選挙区だったVIC州コランガマイト選挙区(セーラ・ヘンダーソン自由党候補は結局労働党候補に負けたが、後に上院の自由党枠で議員に)とWA州ピアース選挙区(クリスチャン・ポーター自由党候補が当選)の水泳プールに投じられている。

 政府は、「選挙公約を果たしたまで」と主張しているが、ガイドラインなし、公開応募なし、女子スポーツ振興を謳いながら、予算が水泳プール建設に使われ、女性更衣室などに充てられたのは2,100万ドルだけだったことなど、異常な結果になっており、アンソニー・アルバネージ労働党党首は、「増強剤入りのスポーツ利益誘導」と評している。
■ソース
Government’s $150 million female sports program funnelled into swimming pools for marginal Coalition seats

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