NSW州各地で海岸遊泳禁止措置

サイクロンの高波で砂浜の浸食も懸念される

 サイクロン・ウエシは、タスマン海のロード・ハウ島を過ぎ、勢力も衰えて、現在は「元熱帯性サイクロン」と呼ばれている。この元熱帯性サイクロンの影響で強い高波がNSW州沿岸に打ち寄せているため、NSW州各地で海岸遊泳禁止措置が出されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 遊泳禁止措置は2月16日まで続けられる予定で、また、先週以来嵐で打ちのめされた砂浜の砂の浸食がさらに悪化するのではないかと懸念されている。

 気象庁(BoM)予報官は、熱帯性低気圧がタスマン海南下を続けており、シドニー周辺の海岸線には3mから4mの高波が押し寄せると予想しており、14日・15日には北はバイロン・シャイアから南はVIC州境に近いエデンまでの海岸に対して危険波浪の予報を発令した。さらに、大量のゴミが波に乗って海岸に打ち寄せることが予想されるため、バイロン・シャイアから南部海岸のモリムクまでの砂浜に遊泳禁止措置が出されている。

 シドニー地域では、14日・15日にはノーザーン・ビーチーズから南はブロンテ、クロヌラなどの砂浜もすべて閉鎖されるが、クロベリー・ビーチは開かれている。

 シドニー北部のナラビーン、コラロイの住民は、先週の嵐で25mにわたって砂浜の砂が浸食されており、この低気圧に伴ったさらに険悪な高波が来ることにがっかりしている。また、地域によっては満潮時には砂浜が完全に水没するところも現れており、コラロイでは満潮時の大波が海岸沿いの民家の庭の芝生を洗うようになってきている。

 NSW大学の治水研究所のミッチェル・ハーリー研究者は、たとえ先週ほどの勢いでなくとも、砂はほとんど沖にさらえられており危険な波浪がまた来るだけでも浸食問題が大きくなると予想している。

 ピットウォーター・ロード沿線のビーチ・サイド住宅所有者は、所有地を守るため、恒久的な護岸を築くための許可を地元カウンシルから求め、また、護岸建設資金を集めるため4年間努力してきた。同時に、護岸建設費の80%を地元民で負担し、残りを地元カウンシルと州政府に負担してもらう努力をしてきた。しかし、1世帯あたり45万ドルになる。しかし、地元民でも高齢者はその金額を出せないため、出せない人に対してローン提供がなければならない、さもないと負担できない1人のために9人の不動産が波に呑まれていくことになるとの声が挙がっている。
■ソース
Beaches close across NSW as cyclone-linked surge lifts erosion fears

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