コロナウイルスとインフルエンザ同時に大発生の危機も

NSW州保健当局、「緊急病棟を緊急患者に」

 NSW州保健当局は、今冬のインフルエンザ・シーズンさなかにコロナウイルスの国内蔓延が起きる最悪の事態も考えられるとしている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 NSW州保健当局はインフルエンザ大流行とコロナウイルス蔓延が同時に来ることを想定して準備を進めており、一般市民にも重い症状でない限り、外来患者でいっぱいになる緊急病棟には来ないよう呼びかけている。

 また、冬季の州立病院はインフルエンザ患者が殺到するため、COVID-19蔓延の際には呼吸器系専門スクリーニング・クリニックと隔離病棟を動員する計画になっている。

 2月27日、NSW州政府のブラッド・ハザード保健相とケリー・チャント主席医務官が共同記者会見で発表した。

 ハザード大臣は、「これから8週間から10週間ほどするとインフルエンザ・シーズンになるが、そこにコロナウイルス蔓延が加わる可能性もある。患者がインフルエンザとコロナウイルスを同時に罹患することも考えられ、双方の疾患のパネルテストを同時にすることにもなる」と語っている。

 現在、コロナウイルス患者は世界で82,164人。そのうち中国国内患者は78,000人を超えており、死者は全世界で2,801人となっているが、新患者発生率は中国以外の地域の合計が中国国内を上回り始めている。

 2月26日、スコット・モリソン連邦首相は、「世界は間もなくコロナウイルスのパンデミック段階に入ろうとしている」として、緊急対応計画を発動した。

 NSW州立病院は重病患者が増えており、昨年1年で300万人が緊急病棟を訪れている。チャント主席医務官も、「海外からの報道にあるような市中感染の重病患者が増えると現在の病床数では足りなくなるだろう。また、ICU患者も増えることになりかねない」と語っている。
■ソース
Concerns coronavirus outbreak may converge with state’s flu season

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