コロナウイルスが経済と国家財政を直撃

国内小売業界は買いだめ後に大きく停滞

 2009年の世界金融危機に伴う世界不況以来ほぼ30年ぶりに訪れた国内コロナウイルス不況の規模が明らかになってきているが、4月の小売業界の売り上げは崩壊状態にあり、スコット・モリソン連邦首相はコロナウイルスを「経済と国家財政を直撃した魚雷」と評している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 小売業界の売り上げは3月に8.5%上昇した後、4月には17.7%下落している。下げ幅がもっとも大きかったのはVIC州で売り上げは21.1%下落している。また、NSW州は17.5%、QLD州は15.7%、WA州は16.8%の下落だった。

 コロナウイルス蔓延防止策の営業停止や社会的距離などの規制により、衣料・履き物の売り上げは4月にはほぼ54%と半減している。また、4月の全国の売上額は7億7,100万ドルで、月間売上額では1995年5月以来最低の数字になった。

 消費者は3月に買いだめしており、4月に入ると、缶詰肉や水産物は56%の下落、パスタや米は52.4%、トイレット・ペーパーは43.5%の下落になった。

 また、コロナウイルスのため、全国の喫茶店やレストランが営業を停止した。また、4月には一部の商品の販売高は例年平均をかなり上回っており、5月にどっと下がることを予兆している。4月には小麦粉の販売高が34%下がっているが昨年同期を比べると50%近くも大きかった。

 2020年第一四半期の国民経済は家庭消費が1986年以来最大の減少となっており、4月にはさらに下落することが予想され、特に選択消費品目ではさらに落ち込んでいる。

 また、豪統計局(ABS)の数字によると、4月の貿易黒字は少し落ちて88億ドルになっている。しかし、コロナウイルスの広がりを食い止める政策が経済を大きく直撃したと言える。
■ソース
Retail sales slump as coronavirus ‘torpedo’ hits economy, budget

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る