QLD州の学校に不明なプール建設助成金交付

学校コミュニティの望んでいない交付金

 QLD州の学校に保守連合連邦政権からプール建設資金として、「女子更衣施設水上安全プログラム」の助成金が交付されたが、教職員や生徒、保護者がプール建設を望んでおらず、保守連合からの謎の交付金になっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2019年5月選挙まで1週間という時期にルーク・ハワース自由国民党(LNP)候補が、地盤のペトリー選挙区のマンゴ・ヒル州立セカンダリー・カレッジに水泳プールを新築するとして、200万ドルの交付を発表した。

 この200万ドルはブリジット・マッケンジー元スポーツ大臣が失脚する原因になったスポーツ振興助成金プログラムから交付される金だった。当時、ハワース氏は、「選挙区住民がプール建設助成金を支持している」と語っているが、何か月経っても水泳プール建設は始まらなかった。

 学校コミュニティで組織されるP&Cでは、プール建設のスペースとプール維持のコストを問題にしており、子供2人を同校に送り、P&Cのメンバーでもあるカレル・リースさんは、「保護者の大多数がプール建設を望んでおらず、学校長さえ乗り気ではない」と語っている。

 ブリスベンの北にあるマンゴ・ヒル・セカンダリー・カレッジの学区は人口増加に合わせて生徒数も増えており、保護者にとっては校舎のスペースが優先する。リースさんは、「プールのために校舎が建てられなくなり、教室が手狭になることは誰も望んでいない」と語っている。

 QLD州労働党政府のスティーブン・マイルズ保健相は、「教育省の試算によると、プール建設は助成金だけでは足りず、さらに250万から300万程度の経費がかかる。女子のスポーツ参加を促進するとの建前だが、連邦助成金では更衣室をつくることさえできない。しかも、将来の校舎に充てられる土地を5,200平米もプールが占領することになる。もちろん、水泳プールがあれば結構なことだが、現在のところ、人口増加に見合った学校面積も十分ではない」と語っている。

 これに対して、ハワース氏は、「これは利益誘導ではない。私は2018年から水泳プール建設を働きかけてきた。プールができない理由はマイルズ氏が反対しているからだ。見積もりも取ったが、200万あればプールとクラブハウスが建てられる」と反論している。
■ソース
Queensland school received controversial federal funding to build a swimming pool many didn’t want

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